心臓病発症の日

30代の頃から、心電図に異常が見つかり、心肥大型心筋症の疑いと言われてましたが、全く症状なく本人は全く自覚がありませんでした。今から振り返ってみれば、20代でマラソンを始めて以降、心臓の調子に違和感はあったものの、普段の生活の中では何ら支障もなく、突然に発症の日を迎えることになりました。2011年4月に予期していない人事で、開発部門から業務管理部門へ異動となりました。慣れない仕事に翻弄されて、眠れない日が1週間ほど続きました。2011年9月のある日、その夜もほとんど一睡もできずに、夜明けを迎えました。眠れずに布団の中で寝ていたところ、突然、心臓からザーザーという音がして、手首で脈を手で計っても、脈を打っていない。何とか立ち上がり、血圧計を押し入れから探し出して、脈を図ってみると200を超えて、250近い脈拍です。なんだこの脈拍は、あと数分したら俺は死んでしまうかも。脈が速すぎて血が回らず意識が徐々に薄れていきます。あるったけの声で家族を呼んで、すぐに救急車を頼んでもらいました。家からタンカーで救急車に運ばれ、近くの大学病院で緊急手術を受けることになりました。診断の結果は、心室細動で、心臓の中でも全身に血液を送り出す重要な部位である左心室で、突然けいれんの起こる病気です。 不規則かつ小刻みにけいれんするために、全身へ血液が送り出せなくなります。この危険な不整脈起きると、心室の中で全くでたらめに、あちこちで興奮が生じて心臓のポンプ機能が果たせない状態となり、意識がなくなるほか、心停止・呼吸停止となって、放置すると死に至ります。

気づいたときにはベットの上にいました。心室細動は、致命的な不整脈で、止めるには電気ショックしかないようです。突然死の多くの原因は心室細動にあり、それで街中のいろいろな場所にAED装置が置いてあるそうです。発症した場所が自宅だったため、すぐに救急車を呼び、緊急手術で適切な処置を施していただき、その後は後遺症もありません。自宅でなくて街はずれで発症していたら、それとも、寝てる間に気が付かないうちに発症していたらと思うとゾッとします。ゲームで言えば、ライフがなくなりかけたけど、3つぐらいライフが増えた気分になりました。

ただ、この日を境に、心臓の薬を飲んでいないと、突発性心房細動が起こるようになりました。ここから、心臓病が徐々に徐々に、ゆっくりと悪化していき、良くなることはありませんでした。

今さら当たり前のことですが、不眠は心臓には非常に負担がかかるので、この日以降は、徹夜作業はしなくなりました。また、薬も重要で、飲み忘れがあるとこれも心臓に負担がかかります。心臓病は、一度発症してしまうと症状が悪化することはあっても、良くなることはほとんどないので、早めに医療機関で検査を受けて、早期の治療が重要です。

心臓病との付き合いは、こんな感じで始まりました。。。

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